高齢者の健康維持

終活するにあたり、心身ともに健康であることが大切です。寝たきりや認知症により、意思表示がままならなくなってからでは、終活が困難になります。健康なうちに終活する必要があります。また、終活に目処を立てた上で、まだまだ人生を楽しみたいものです。終活と健康維持は相関性が高いと言えます。病状の悪化を防ぎ、体力維持にも努めましょう。

終活とともに、健康維持に努めましょう

終活とともに、健康維持に努めましょう 高齢者と社会において、生活の質を重視し、長くなった寿命のなかで「心身に障害のない期間」、すなわち、健康で自立して暮らすことができる「健康な長寿」を実現していくことが、真に豊かな長寿社会のために重要となります。
その「健康な長寿」を実現するためには、規則正しい生活をおくりながら、栄養、運動、休養など生活習慣の改善をおこなうことが、脳卒中や、心疾患などの循環器疾患や、動脈硬化・糖尿病・高血圧・高脂血症・骨粗鬆症の予防にもつながります。

規則正しい生活をしましょう

健康維持において大切なことは規則正しい生活をすることです。
このことは、高齢者にだけでなく、すべての人にも大切なことです。規則正しい生活をしている中で、少しでも疲れたり動きすぎだと感じるようでしたら、十分な休養や睡眠をとることが必要です。
規則正しい生活を送るためには、規則正しく十分な睡眠が必要ですが、高齢者は、どうしても不眠がちになってしまうもので、「寝つきが悪い」や「早く目が覚めてしまう」「夢を見て眠りが浅い」など、睡眠に不満を感じてらっしゃる方は、一人で悩まず、お近くの心療内科や精神科医などの専門医に相談してましょう。

食生活に気を配りましょう

食生活と生活習慣病との関連は深く、毎日、食生活に気を配るということは、いくつかの大きな病気の発症を予防したり、病気の治療にも役立ちます。
若いうちから常に正しい食習慣を身につけることが重要となってきます。
毎日の食事の量は、多過ぎても少なすぎても健康にはよくありません。これを改善して適量にしましょう。食事量の目安は、性別や年齢、健康状態や生活活動などを考慮して決めることが大切です。

食事は規則正しく取ることを心がけ、欠食しないように注意しましょう 食事は規則正しく取ることを心がけ、欠食しないように注意しましょう。
朝食を充実させ、夕食は午後8時までに終えるようにしましょう。
高齢者においては、特に塩分摂取に気を配る必要があり、「塩分1日6グラム未満」を目標に自分で管理し、食生活や生活習慣を見直すよう心掛けてみましょう。

軽い運動の習慣を取り入れましょう

健康維持のために、軽い運動の習慣を取り入れることは、病気の予防や治療に必要なだけでなく、高齢者の生活そのものを充実させます。
「軽い運動」とはせいぜい30分程度を歩くこと(ウォーキング)や、プールなどの水中を歩くことです。もちろん、転倒事故にならないよう急がずに、ちょっと呼吸が早くなる程度を目安にしてください。
運動をおこなうと、食欲がわき、血流が改善し、腸の働きが良くなる、気分がよくなるなどの様々な効果が得られますので、健康寿命を伸ばすために、定期的に軽い運動をすることを心がけましょう。