様々ある、永代供養のお墓のタイプについて

墓地・霊園

 前回の、「永代供養のお墓を選ぶ際に注意しておきたいことについて」の記事の中で、永代供養のお墓は、合葬墓や共同墓のような最初から合祀される合祀型の永代供養墓と、個人墓や夫婦墓のように一定期間が経過後に合葬される個別型のお墓、そして納骨堂と様々な種類があることを解説させていただきました。
実際には、どのようなタイプのお墓があるのでしょうか?

 そこで今回は、永代供養のお墓の様々なタイプについて、解説させていただきます。

 永代供養のお墓は、大きく分けて「個別墓」「納骨堂」「集合(共同)墓」「合祀墓」、そして「樹木葬」という5つのタイプに分けられます。

「個別墓」
 永代供養の個別墓は、お墓のタイプとしては「個人墓」、「夫婦(比翼)墓」「家族墓」が主なタイプとなります。
どのタイプのお墓も、最初は一般な「我が家のお墓」と同様に、個人(家族)のお墓(納骨スペース)に個別に納骨し供養されます。

定められた契約期間が過ぎると、ご遺骨はお墓から骨壺こ゛と取り出され、永代供養墓(合祀墓)に移され合葬され、その後の供養はお寺や霊園が引き継いでおこなってくます。
※個別での供養期間は寺院・霊園によって様々てすか゛33回忌を契約期間とすることか゛多いようです。

「集合墓」
 永代供養の集合墓は、複数の人の遺体や遺骨を一ヶ所にまとめて埋葬するお墓のことです。
シンボルとなる石碑(合祀搭)がひとつ建立されており、その下や中に設けたカロート(こ゛遺骨を納める所)に、こ゛遺骨(骨壺)を区画に分けて個別に埋葬するのが一般的です。
定められた回忌を超えると合祀されます。

個別墓や納骨堂と同様に、一定期間(17回忌や33回忌まて゛なと゛)か゛経過したら、他の方のこ゛遺骨を一緒に合祀されます。

「合祀墓」
 シンボルとなる石碑(合祀搭)がひとつ建立されている点は、前項の「集合墓」に外見は似ていますが、違いは納骨されるスペースが個別に区切られていない点です。
「合祀墓」は、個別の納骨スペースには納骨せす゛に、最初から他の方々とご遺骨と一緒に共同の供養塔に埋葬される形式て゛、「合葬墓(か゛っそうほ゛)」とも呼は゛れるお墓です。

 ご納骨後は、お墓の管理や継承、供養などは全てお寺や霊園に任せられるのて゛、以後のお墓の心配は必要ありません。

「納骨堂」
 納骨堂とは、個人や夫婦、家族など様々な単位でご遺骨を屋内施設型「納骨スペース」に安置することができるお墓のことで、継承者は必要なく、納骨堂の管理側か゛永代にわたり供養をしてくれます。

 ご遺骨の供養期間は、他の永代供養のお墓と同じように、永代とはいえ、ご遺骨を一定期間(三十三回忌までなど)個別に収蔵した後、期限がきたら永代供養墓などの合祀墓に移して供養することが多いようです。

 納骨堂は、屋外型のほかに、屋内型としての主な納骨堂のタイフ゜は、「仏壇式納骨堂」「ロッカー式納骨堂」「機械式納骨堂」「位牌式納骨堂」などが主なタイフ゜となります。

立地(アクセス)が良いところが多く、設備が整っている点や費用が比較的安いということもあり、最近需要が増えているようです。

「樹木葬」
 樹木葬とは、墓石を置かず、墓石の代わりに樹木や花を墓標(シンボル)とし、その下にご遺骨を埋葬するお墓のことで、樹木墓地(じゅもくぼち)や、樹林墓地(じゅりんぼち)とも呼ばれております。

 まだ歴史は浅いですが、死後は自然に還り静かに眠ることができるとして、公営・民営を問わず自然志向の方の間で急速な広がりを見せています。
以上、簡単ではございますが、永代供養のお墓の種類についてご紹介させていただきました。

 今回ご紹介した、全てのタイプのお墓に共通して言えることは、永代供養が付いているお墓なので、お寺や霊園の管理者が永代に渡り責任を持って供養してもらえるので、お墓の承継者がいなくても安心できるところです。

 しかし反面、ほとんどの永代供養のお墓は最終的には合祀され、ご遺骨の移動は出来なくなりますので、将来、改葬などお考えの方には不向きとなりますので、終活の一環としてお墓選びする際は、どのタイプのお墓が自分に合っているかなどご家族を交えて話し合い、慎重にご検討なさってみてください。

 今回は、
永代供養のお墓の様々なタイプについて解説させていただきました。
皆さまの終活のお役に立てましたら、幸いです。
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