終活として最初にやるべきこと その1

終活全般

 某葬儀会社が、1,000人を対象に「コロナ渦で死に対する意識が変わったか?」についてアンケートを行ったところ、「死に対する意識が変わり、『家族で死について話し合った』や、『生前整理をした』など、何かしらの『終活』をした」と回答した人が、40%以上という結果になりました。

新型コロナウイルス感染が拡大していることにより、「終活」を見直す人が増加しているようですね。

 終活は、「終活でやることは○○である」といった決まったルールはなく、葬儀やお墓の準備、相続問題の解決、そのための遺言書の作成、生前整理をしておくことや、医療と介護について決めておくなど多岐にわたり、人それぞれ千差万別です。
また、年代や家族構成など環境や条件によって、「終活としてやっておくべきこと」は人それぞれ違ってきます。

 終活として全てを準備出来ればいいのですが、一斉に行おうとしてもやることが多過ぎて、中途半端で終わってしまったり、終活の必要性は感じていても、結局、どれから始めていいかの分からず、『やろうと思っているがやらずじまい』になる方が結構いらっしゃいます。

 そこで今回は、全ての年代と家族構成に共通した「終活として最初にやっておくべきこと」について解説したいと思います。

 「終活」とは、ご自分が他界した後に遺された家族の負担になりそうな、葬儀やお墓の準備、遺言書作成や生前整理などを、生前に積極的に準備して決めておくことでご家族への負担を大幅に軽減することを目的とした、「自らの人生の終焉に向かうために行う活動」のことを言います。

 「終活」を行うことで、今後の残された人生の不安や悩みなど、ご自分の心の中にある全てのものを整理することで残りの人生をより自分らしく生きていくことができます。

しかし、「終活」を行わないまま突然お亡くなりになったり、病気や事故で意思の疎通が取れなくなると、ご家族はどうしていいのか分からず、大きな負担がかかり困窮してしまいます。

そうならないために、出来るだけ早く終活を始めたいところですが、終活と言っても「エンディングノートの作成」や「葬儀やお墓の準備」、「生前整理」「遺言書の作成」ほか、やらなければならないことが多数ありすぎますので、「終活として何から始めていいのか?」迷ったときは、まず最初に、下記から始めてみましょう。


「エンディングノートを作成する」
 終活としてまず最初に着手しておきたいのは、「エンディングノート」の作成です。

「エンディングノート」とは、自分が亡くなった後や、病気などにより意思疎通が困難になったときに家族にかかる負担を減らすために、事前にご家族やまわりの人々にご自身の希望や想いを整理し伝えたいことを書き留めておく、ノートや手紙のことをいいます。
 エンディングノートに正式な形式はありませんので、市販のノートでもいいですし、WordやExcelを使って作成するのもいいでしょう。

エンディングノートを作成していくことで、自分が伝えたい思いや、終活としてやっておかなければならないことなどが自然に分かってきます。

 なお、エンディングノートに書かなければならない内容は決められているわけではございませんが、自分の老後や死後にご家族にかかるであろう負担を減らすことが第一の目的ですので、あなた自身がご家族の負担を減らすために必要だと思うことや、気がかりに思っていることなどを記載します。

 また、基本的に自分以外の人に見られることが前提ですので、内容は誰にでもわかり易いように書きましょう。

 エンディングノートに書いておきたい内容は、主に下記になります。

【エンディングノートで書いておくべきこと】
1、自分自身について(個人情報ほか)
・名前、生年月日、住所、本籍地、血液型、住民票コード、マイナンバー、基礎年金番号、保有している資格、学歴、職歴、結婚、夫婦の記念日、出生地、幼少期から各年代の思い出、趣味や特技ほか

2、関係する人物の連絡先
・家族、兄弟、親戚、養子、家系図、友人、知人、職場関係者、法的関係(弁護士や司法書士など)の相談者など

3、契約関係
・公共料金(水道・ガス・電気)などの契約情報、電話や携帯の契約内容、インターネット関連(SNSやWebサービスを利用している方は、会員情報、退会など必要な会員になっているもののアカウント情報など)など

4、財産について
・預貯金(口座番号)、クレジットカード情報、各種加入保険、有価証券や金融資産、不動産、借入金やローン、骨董品など

5、介護や医療について
・常用している薬、アレルギーについて、希望する医療・介護施設、延命措置、臓器提供、検体について、介護や治療方針と決定者指定、後見人の希望(財産管理などを任せられる人)など

6、葬儀について
・宗派や宗教、希望の戒名や法名、希望の葬儀の規模(一般葬、家族葬、一日葬など)、希望する葬儀業者や会場、葬儀の生前予約している場合は契約内容(葬儀会社名や契約プラン)、遺影写真、参列者リスト、喪主に頼みたいことなど

7、お墓について
・埋葬希望の墓地、お墓を生前建墓している場合は詳細内容(墓地名や契約条件など)、希望する埋葬方法、墓地の継承者について、供養方法やお供え物など

8、その他
・遺言書の有無、それらの保管場所、形見分け、ペットについて、家族や友人に対してのメッセージ(感謝の言葉や最後に伝えたいこと)など
※家族へのメッセージなどは、写真や動画で残すのもいいでしょう。

 なお、エンディングノートには個人情報や生前には知られたくない情報など、かなりデリケートな内容や個人情報が含まれますので、保管場所は金庫などにしておくなど取り扱いには細心の注意をはらいましょう。 
ただし、エンディングノートの存在自体誰も知らないと無意味になってしましますので、保管場所は信頼できる親しい人だけには知らせておくことが大切です。

 本日は、「終活として最初にやるべきこと」の一つとして「エンディングノートの作成」について解説させていただきました。
終活を始めようとお考えの方に、この記事がご参考いただけると幸いです。

「終活のすすめ」では、今後も終活関連の情報を発信していきますので、定期的にご訪問くださいまして記事のチェックなどしていただけると幸いです。

「終活として最初にやるべきこと」は、次回も続きます>>
【 過去の記事 】 記事一覧はこちら >>

終活を始める時期について

 最近、マスコミなどで目や耳にすることが多くなった「終活」ですが、終活を何歳くらいから始めるたらいいのか、タイミングが分からないという方が多いようです。 そ...

終活全般 

終活として最初にやるべきこと その2

 前回の記事では、「終活として最初にやるべきこと」として、まず最初に、終活の基本でもある「エンディングノートの作成」について、解説させていただきました。 今...

終活全般 

納骨堂の種類について

 少子高齢化が進む日本において、お墓の承継者がいなくて困っているという方が最近増えております。そんな方が入るお墓として、お墓の承継者の代わりに、お墓の運営者...

墓地・霊園 

「期限付き墓地」についてお教えします

 お墓を購入する場合は、永代使用権を取得して墓地や霊園にお墓を建てて、親から子、そして孫へと代々に渡りお墓を受け継いでいくのが一般的なお墓のタイプか、もしく...

墓地・霊園