納骨堂のさまざまなタイプについて
その2「ロッカータイプの納骨堂」

墓地・霊園

 「ロッカー式納骨堂」とは、その名の通りロッカーのように集合している同じ大きさのお壇に、ご遺骨を安置するタイプの納骨堂のことです。

 需要が増加するとともに、さまざまなタイプの物が作られるようになりました。

 施設によっては、位牌やお花などを一緒に置くことができるところもあるようですが、骨壺だけを安置されるのが基本です。

 ご骨壷はロッカーのような棚に収蔵してあり、お参りする際は、ご遺骨を出してもらう場合と、参拝用の御本尊がありそこでお参りするケースなど、様々な方法があるようです。
最近のロッカー式は、納骨堂とは思えないくらい素敵なデザインが施された壇も見られるようになってきました。

 料金もリーズナブルなものから高いものまで価格帯が幅広く、予算に応じて選択できるようになっています。
予算の目安は、およそ20万~50万円以内が相場のようです。

 費用の内訳は、「納骨堂の使用料」「永代供養料」「戒名または法名料」「銘板や墓誌への彫刻料」になっていることが多いです。

納骨堂によってはどこまでの費用がセットに含まれているか異なります。また、これらの費用のほかに年間管理費が発生する場合が多いようで、支払方法は年払いもしくは、前納など様々ですので、必ず事前に確認することが大切です。

 ロッカー型の納骨堂のメリットは、各故人が個別で安置されているため、故人が身近に感じられるところです。また、費用面も納骨堂のなかでも比較的安いのが魅力と言えます。

 逆にデメリットは、以前に比べ最近は外見的なデザイン面でも工夫は見られるようになりましたが、形状自体はどうしても街や駅などで見かけるロッカーのようですので、どうしてもそのイメージと重なり抵抗がある方もおられるようです。
また、供養物などを置くスペースがないところも不便という方も多いようです。

 今回は、「納骨堂」の様々なタイプの中でも、比較的格安で利用できる「ロッカー式納骨堂」についてご紹介させていただきました。
皆さまの終活にお役立ていただけると幸いです。

次回は、機械式の納骨堂について解説したいと思います。
【 過去の記事 】 記事一覧はこちら >>

送骨についてお教えします

 先日、インターネットの記事で「遺骨をゆうパックで送って納骨する『送骨(そうこつ)』という供養方法の需要が高まっている」という記事を見かけました。  ちょっ...

墓地・霊園 

「お墓の継承者がいない方」へ、対処方法をお教えします。

 最近日本では、少子化や核家族化が進もとともに、都心部へ人口が集中してきていることで、「継承する子どもがいない」や「子供はいるが、他家に嫁いだ娘しかいない」...

墓地・霊園 

無縁仏になった後のお墓やご遺骨について

 最近の日本では、少子化と核家族化が進み家族関係や地域社会の希薄化などにより、お墓の承継者や管理者がいなくなったために、しかたなく「無縁仏」になってしまうケ...

墓地・霊園 

今話題の「墓友」について

 終活の関連ワードとして、ここ最近よく耳にするのが「墓友(はかとも)」という言葉です。数年前には、「墓友」をテーマにしたオムニバスドラマ(世にも奇妙な物語)...

墓地・霊園