終活のデメリットや問題点について

終活全般

 最近、マスコミなどでなにかと目にすることが多くなった「終活」ですが、終活を進めることは、全てが良いことばかりでなく、いくつか問題点(デメリット)もあるようです。

 そこで今回は、終活をおこなっていくなかで、注意点しなければならないことについて、解説したいと思います。

【気持ちが暗くなってしまいます】
 終活は、ご自身の死を意識することから始まります。
終活を進めていく中で、老後の様々なことを心配するあまり先行きが不安になり、気がめいって気持ちが暗くなってしまう方がおられます。

そこで、終活とは、自分自身の将来の不安を取り除くため行う活動であることを、常に心がけることが大切です。

【家族との意見のすれ違い】
 エンディングノートなどで、ご自身の葬儀やお墓の希望を家族に残した時に、ご家族の大きな負担となることがあります。
また、生前に直接ご家族に伝えた時に、価値観の違いなどで意見が合わず、家族との溝が深まる場合があります。

終活とは、遺されたご家族の負担を減らすことが目的の一つですので、自分の希望を家族に伝え、ご家族で話し合いみんなの意見を尊重しながら、一緒に決めていくことが大切です。

【詐欺や悪徳商法の被害に遭う】
 終活をされる人が増えるとともに、近年、高齢者を狙った「終活詐欺」の事件が増加しているようです。
終活関連の詐欺で一番い多いのが、葬儀にまつわるケースのようです。
こじんまりとした質素なお葬式を契約したはずなのに、葬式の後に高額な料金を請求されたといったトラブルです。
生前に契約する際に葬儀費用の一部のみを説明し、安く見せようと偽装する業者もあるようです。

そんな被害に遭わないためにも、契約する際には、必ず合計費用について確認しすることと、契約の時は必ずご家族の誰かと一緒に確認しながら、一人でおこなわないことが重要です。

 終活を行っていく上で、少しでも不審に思う事や理解できないようなことがあれば、自身で勝手に判断する事は避けて、必ずご家族や知人に相談なさってください。

 終活で大切なことは、一人で悩まず、ご家族と話し合いながらおこない、終活に関してご家族みんながお互いに理解を深めていくことではないでしょうか。

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