お盆期間中に、終活はいかかでしょうか?

終活全般

 今年のお盆はコロナ禍前の賑わいになることが予想されますが、その一方で旅行や宿泊料金などが高騰しており、お盆での旅行やレジャーをためらう人もいるようです。

そんな方のために、このお盆期間を利用して「終活」を始められてみてはいかがでしょうか?

 もしあなたが急死してしまったら、死後のことの準備を何もしていないないと、遺されたご家族の負担はとても大きくなります。
また、愛するご家族に伝えたい感謝の気持ちや想いも伝えることができません。

 お亡くなりになった後に、死後の準備をしておけばよかったと後悔しないように、少しずつ「終活」をしておきましょう。

 まず、終活として最初にやっておきたいのは「エンディングノート」の作成です。
エンディングノートとは、ご自身に万が一のことが起きたときに備えて、事前に家族やまわりの人々に伝えたいことを書き留めておくノートや手紙のことをいいます。

 ご自身のプロフィールや、現在の健康状態、延命措置をしたいかどうかといった医療面のことや、介護の方法、財産に関することや、葬儀やお墓についての希望、その他気がかりなことや、愛するご家族や人に対する想いや伝え残しておきたいことをなどを記載します。

なお、エンディングノートに正式な形式はございません。
市販のノートでもいいですし、WordやExcelを使って作成するのもいいでしょう。
書かなければならない項目が決められているわけでないので、自分の老後や死後に家族にかかる負担を減らすために、出来るだけ具体的に詳細に書き残すことをおススメします。

 エンディングノートを書き始めると、自分が伝えたい思いが自然にわかってきます。
また、終活として何をしなければならないかも、自ずと見えてきます。

 次に、折角お盆にご自宅にいらっしゃるのでしたら、ご自宅の片付けを兼ねて「生前整理」をして、ご自宅のいらないものを処分(断捨離)することをおススメします。
エンディングノートを書くことで、ご自身の所有物や財産の処分の仕方を確認することになりますので、その流れで、ご自宅の不用品の片付けや財産などの整理を進めていきましょう。

「生前整理」で生前中に財産や住空間などで不要なものを整理することで、ご自分が他界した後に、遺されたご家族が遺品整理や相続問題、自宅問題などで困ったり争ったりするリスクを減らすことができます。

 「生前整理」をおこなう場合は、まず最初に、ご自身の身の回りに不要なものが無いか見直してください。
家の中が不要なもので溢れていると、思わぬ怪我の原因になることもありますので、何年も使っていないようなものがあれば、できるだけ捨てるようにしましょう。

 また、エンディングノート作成の時にご自身の財産がどれだけあるのか把握し、常日頃から老後の費用とご自身の財産を把握し整理しておくことも大切です。

 生前整理でいらない物を積極的に断捨離することで、家の中の物がスッキリとすると同時に、必要なものと不必要なものが整理することで、その後の人生を身軽に快適に過ごしていくことができます

また、不要や荷物などを整理することで生活スペースが改善され安全で健康的な生活を送ることができます。

なお、生前整理は、お盆期間中に一気に片付けるのは大変なので、お盆が終わるまでと期間を決めず、お盆が終わった後でも毎日少しずつ片づけることをおススメします。

 さらに、エンディングノートを作成するために資産を確認していく行程の流れで、生前整理の一環として『財産目録』の作成も同時に進めていくのもいいでしょう。

財産目録を作成することで、本当に必要な物を間違って処分してしまうことを防ぐことができます。
財産目録の作成が終わったら、必要なものは保管する部屋を決めておき、誰にでもわかるように仕分けしておくと、お亡くなりになったときにご家族が困りません。

 「旅行にも行かず自宅にいるのはつまらない」とネガティブに考えるのではなく、折角、ご自宅で過ごす時間が十分あるこの時に、今あなたが出来る範囲で「終活」を始められてはいかがでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>
終活のすすめが、皆さまの終活のお役に立てましたら幸いです。
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