遺影

遺影とは、故人を偲ぶために、作られる写真もしくは肖像画のことです。
葬儀の際に祭壇に飾るために作成し、葬儀の後は、自宅の床の間に代々飾られることが多いようです。

遺影

従来の遺影は、フレームは漆塗りの黒で、写真は着物を着たモノクロのものを使用することほとんどでしたが、「冷たい印象がある」や、「白黒だと固くてかしこまった印象がある」などといった理由から、ここ最近では、フレームの色は自由となり、写真の色についても、一昔前は「遺影写真は白黒で」というのが一般的でしたが、カラー写真を使用するのが主流となっております。

遺影のサイズは、通常、葬儀の際に祭壇に置いたり出棺時に遺族が持ったりするための四つ切サイズ(新聞紙1ページの4分の1程度)と、仏壇用のLサイズ版(89×127mm)の2つを用意することが一般的です。

なお、遺影の写真を選ぶ場合は、できるだけ亡くなった時期に近い時に撮影した写真を選んだ方がいいでしょう。

遺影に使用する写真は、出来るだけご本人が大きく写っている写真を選ぶ方がいいですが、もし小さな写真であっても、最近の写真加工技術が進歩したおかげで、葬儀社の方で画像の質を出来るだけ落とさずに遺影用に引き伸ばしたり、背景の処理を自然な感じにすることが可能となりました。

最近では、終活をされる方が増えたことで、自分の死について準備する風潮が広まっており、生前のうちに遺影用の写真を撮影し、ご自身で納得のできる遺影を事前に準備している人が増えているようです。