入檀

入檀

「入檀」とは、入りたいお寺(菩提寺)が信仰している宗教の下で、檀家となることを言います。
また、仏教用語では、「真言宗において、灌頂(かんじよう)を受けるために灌頂壇に登ること」を意味します。

入檀すると、そのお寺にお墓を持ちそのお寺が菩提寺になり、法要やお葬式で読経などをお願いすることになります。

入檀するためには、入檀料をお寺へ支払う必要があります。
入檀料はそのお寺によって異なりますが、おおよその相場は10万~30万円程度と言われております。

正確な金額を知りたい場合は、直接お寺に金額を問い合わせる必要がありますが、入檀料はお布施と同じ扱いなので、実際に確認しても「○○万円です」と明確な回答をしてくださるところは少なく「お気持ちで結構です」と言われることが多いので、金額の目安は他の檀家さんなどに尋ねられると良いでしょう。

なお、入檀料は入会金のようなもので、毎年支払う必要があるものではございません。
また、入檀すると位牌堂に位牌を安置するため、入檀料とは別に位牌堂の費用も必要となります。(相場は10万円程度と言われています)
さらに、檀家となってからは、護持会費や寄付などをおこない経済的にお寺を支えていきます。

入檀に必要な手続き

お寺に入檀するためには、そのお寺の定められた条件をクリアしている必要があります。
入檀できる人は、原則として、仏教徒でなければいけないのはもちろんのこと、入檀するお寺の宗派に属しなければなりません。
そこで、ます、お墓を建てる寺院を選びましたら、そのお寺の宗派に改宗する必要があります。

次に、「檀家(檀信徒)契約書」と「墓地契約書」などを取り交わし、入檀料を支払い入檀となります。

なお、入檀すると、法要などのお寺の定期的な行事に参加しなければならなくなります。
また、檀家となってからは、護持会費や寄付などでお寺を支えていくことになりますので、入檀される際は、お墓の承継者になる予定の人にも了承を得ておくことが大切です。

一旦入檀した檀家は、一生そのお寺に入檀して檀家を続けていなければならないということはありません。
お墓の承継者がおらず墓じまいしたり、住まいがお墓から遠くなりなかなかお墓参りに行けないなどの理由で、お墓を改葬する場合は、お寺の決めたルールに従い、檀家を離れることが出来ます。(離檀と言います)

なお、離檀される際は、離檀料を支払う必要があります。